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大学組織を理解する(チャプター6)

講師:中島 英博(立命館大学)
実施日:2022.09.10 全63分 視聴数:244回

講義の概要

学内に意図したほど成果が上がらない部署があった場合、その部署を改組したりメンバーを入れ替えたりすれば、成果が上がるようになるでしょうか?こう問うと、否定する答えが聞かれますが、現実には多くの大学でそうした改組が行われています。大学組織を複数の視点から理解し、どのようにすれば成果が上がる組織をつくれるのかを考えます。

チャプター6:視点3 組織における政治力

チャプター6では、組織における「政治力」という視点から、大学における意思決定と政治力(パワー)の関係を検討しています。
大学組織には、構造や人間関係を変えても解決できない問題があります。組織としての目標にあいまいさを含む大学のような複雑な組織を統合するには、パワー(相手が行わないであろうことをさせる力)が必要不可欠です。大学の組織には複数の異なる前提や価値観が同居しています。その結果、問題解決や意思決定が複雑になり、あいまいな意思決定がなされてしまうことになります。しかし、パワーによって注意配分を揃えることで、あいまいな意思決定を乗り越えることは可能です。希少な資源の保有の有無、不確実な環境変化への対応力、代替不可能性といった視点から日頃の仕事を振り返り、所属する部署の持つパワーを確かめてみましょう。

カテゴリ: マネジメント力形成