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「学問としての教育学」と教育の未来〜学び/公教育の構造転換に向けて〜(チャプター6)

講師:苫野 一徳(熊本大学)
実施日:2022.10.22 全82分 視聴数:180回

講義の概要

「よい」教育とは何か?教育学はいかに「科学」たりうるか?さまざまな現場に「役に立つ」実践理論や方法をいかに開発しうるか?これらの問いに力強く答え抜く教育学の構想を土台に、これからの教育の構想を具体的に考えていく。

チャプター6:実証部門のメタ理論

チャプター6では、実証部門のメタ理論について、「一回性の高い現象を扱うことが多い教育学は科学になれるのか?」という実証部門独自の問題を入り口に検討を行なっています。
教育学の実証部門の科学性については、現象を上手に説明できる、コードすることができるかという点が問われます。教育学における教育現象は、「欲望-関心-目的」相関的に立ち現れてきます。その現象をみんなが納得できるような形で構造化する、コードする。そして、その構造化に至る諸条件を分厚く明示していって、みんなが検証できるようなかたちにすることよって予測やコントロール可能なかたちで構造化していく、というのが基本原則となります。「科学性担保の理路」に則り、しかも「公教育=教育学の構想指針原理」に適っていれば、この研究には科学的価値があるということができます。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成