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発達障害学生の学びとキャリア 「入口」「真ん中」「出口」の支援(チャプター5)

講師:田澤 実(法政大学)
実施日:2018.11.29 全80分 視聴数:1365回

講義の概要

障害者差別解消法の施行に伴い、障害を有する学生への合理的配慮の提供が義務化されました。本セミナーでは、発達障害学生の支援について、入学してくる段階=「入口」、大学生活を送る段階=「真ん中」、卒業後の進路選択をする段階=「出口」と位置づけ、それぞれの段階における現状や背景を概観し、その支援の流れを扱います。また、大学を離れた後の就労支援として、地域若者サポートステーションなど若者支援の例も扱います。全体を通じて、就労以前の課題を整理しつつ、就労に到達するまでの体験を丁寧に継続する支援のあり方、および、その伴走者のあり方について考えていきます。

チャプター5:真ん中(在学中の学び)の支援

チャプター5では、発達障害のある学生の修学支援について、授業支援と授業以外の支援内容を紹介、発達障害のある学生にとっての学業の意義を考えます。
発達障害のある学生の修学支援では、カウンセリングや対人関係への配慮といった授業以外の支援が多く取り組まれています。今後、授業支援が充実してくれば、その先の出口支援も課題になってくると考えられます。
発達障害のある学生には、入学前にすでに診断されている場合と、発達障害とは認識せずに進学し、大学生活中に発達障害があるとわかる場合があります。大学の支援は、前者への対応が主で、後者まではまだ対応し切れていない現状があります。
就職支援で重要なのは、自らの特性と向き合う機会をどう提供するかという点です。専門分野の理解を深めることだけが学業ではありません。他者との関わりを通して、等身大の自己理解につなげることも、学業の大きな意義だからです。

カテゴリ: 学生支援力形成