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インストラクショナルデザインへの誘い(チャプター5)
講師:鈴木 克明(熊本大学)
実施日:2016.08.09 全103分 視聴数:4407回
講義の概要
インストラクショナルデザインは、大学教育・大学院教育や社員・職員研修等において、最適な効果をあげることを目的とした教育・研修プロセスの設計であり、学習者の学習への取組を促進するための意図的な仕掛けです。インストラクショナルデザインの3要素といわれる「学習目標」「評価方法」「教育内容」を首尾一貫したものとして計画し、成果の見える学習環境をデザインするにはどのようにすればよいでしょうか。日本におけるインストラクショナルデザインの第一人者、鈴木克明熊本大学教授(大学院社会文化科学研究科教授システム学専攻)を講師としてお迎えし、インストラクショナルデザインの基本的な考え方、実践的なデザインのプロセスについて、講義とワークショップを通して学びます。
チャプター5:IDは効果・効率・魅力を高める道具
チャプター5ではインストラショナルデザインの効果、効率、魅力、そしてその活用方法にについて述べています。IDとは、教育活動の効果と効率と魅力を高めるための手法を集大成したモデルや研究分野、またはそれらを応用して学習支援環境を実現するプロセスです。大切なのは、出口と入口のギャップを埋めるということです。そのために、教育の効果(目標達成)・効率(コスト・効果・省エネ)・魅力(もっと続けたい)を高めるとともに、教えなくても自ら学んでいく仕組みをつくることが求められます。
IDは手人ではなく視点であり、出入口をしっかり考え、誰に何を教えるかを明確にし、それをどう構造化していくか、教育活動においてどんな情報を提示し、何をやらせ、どう評価するか、それを3点セットで考え、さらに環境をどう整えるかということが重要になってきます。
カテゴリ: 高等教育リテラシー形成