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大学職員の専門性開発 ーその現状と課題ー(チャプター5)

講師:大場 淳(広島大学)
実施日:2016.04.29 全84分 視聴数:1931回

講義の概要

大学を取り巻く環境が高度化・複雑化するなか、大学職員には従来の業務知識に加え、教育研究の改善や改革を支援していける高度な企画力や提案力を身につけることが期待されています。SD義務化の必要性や高度専門職の確立の是非が議論されていますが、実は、我が国における大学職員の専門性向上は長年の課題です。「職員の専門職化」は見果てぬ夢なのか。改めて議論が必要です。そこで本セミナーでは、広島大学の大場淳先生をお迎えし、海外の高等教育機関における様々な事例との比較を通して、現在の日本における大学職員の現状を捉え、今後求められる大学職員の専門性開発のあり方について考え、議論を深めていきます。

チャプター5:専門性を巡る諸論点1

チャプター5では、専門職の定義という視点から、専門性を巡る論点を紹介しています。
一般的に専門職とは、資格があり、専門性に基づいて業務を行なっている人たちとされています。しかし、大学の場合、医師や税理士などを除き専門職としての資格はありません。増加する事務系職員の専門性をいかに高めていくかがテーマの一つとなっています。
日本のみならずアメリカにおいても、教員と職員の境界が不明瞭になり、境界的な仕事が増えているといわれています。平成20年の中教審答申では、専門職には学術的な経歴や素養が求められ、教員と職員という従来の区分にとらわれない組織体制のあり方の検討が求められ、能力開発においてもFDとSDを分けず、目的に応じて柔軟に取り組むことが望ましいとされました。

カテゴリ: マネジメント力形成