専門性開発プログラム(Professional Development Program)の動画配信を行っています。
授業デザインとシラバス作成(チャプター3)
講師:串本 剛(東北大学)
実施日:2016.08.25 全86分 視聴数:1948回
講義の概要
シラバスの作成は,今日ではほとんどの大学教員に求められる事柄となっていますが,その必要性がいまひとつ 自覚できない,あるいは本来の機能が十分に活かせていないと感じる,という方も少なくないと思います。本動画では、シラバスの数ある機能のうちでも,特に授業デザインの小道具としての側面に注目し,1 学期(15 回)を通して展開される授業について,教育目標・教育学習活動・学習成果の把握を構造化することの重要性を学びます。
本セミナーは2012年から継続し,好評をいただいております。この度は2016年に実施したセミナーの内容にリニューアルして公開します。
講演中に使用されているワークシートや参考資料は<a href="http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/wp/wp-content/uploads/2017/06/WorkSheet.pdf">【こちら(PDF)】</a>からダウンロードできます。印刷して,演習を実施しながら受講することをおすすめします。
チャプター3:成績の評価方法
チャプター3では、成績の評価方法や学生へのフィードバックの際のポイントを述べています。
成績評価の方法としては、まず目標と整合的に学修成果を把握する必要があります。成績を評価するためには、学生の学修成果を確認し、何らかの基準に照らして評価を行います。
また、何ができて何ができていなかったのか、学生へのフィードバックを考慮しなければなりません。ここで重要なのが、学修単位の終わりにその単位で学んだことが身についているかどうかをチェックする「総括的評価」と、学修単位の途中でどれだけできているのか、学生自身および教室全体で評価する「形成的評価」です。
また、評価の規準/観点/基準(rubric)を明示することも大切です。rubricにより教員の評価効率が向上するうえ、学生に事前に評価の水準を示すことで学修の方向付けにもつながります。
カテゴリ: 高等教育リテラシー形成