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インストラクショナルデザインへの誘い(チャプター3)

講師:鈴木 克明(熊本大学)
実施日:2016.08.09 全103分 視聴数:6586回

講義の概要

インストラクショナルデザインは、大学教育・大学院教育や社員・職員研修等において、最適な効果をあげることを目的とした教育・研修プロセスの設計であり、学習者の学習への取組を促進するための意図的な仕掛けです。インストラクショナルデザインの3要素といわれる「学習目標」「評価方法」「教育内容」を首尾一貫したものとして計画し、成果の見える学習環境をデザインするにはどのようにすればよいでしょうか。日本におけるインストラクショナルデザインの第一人者、鈴木克明熊本大学教授(大学院社会文化科学研究科教授システム学専攻)を講師としてお迎えし、インストラクショナルデザインの基本的な考え方、実践的なデザインのプロセスについて、講義とワークショップを通して学びます。

チャプター3:「レイヤーモデル」の誕生

チャプター3では、IDの視点で大学教育をデザインするということについて述べています。大学教育をID的視点で捉えると、入学から卒業に至る「学生成長プロセス」であり、大学による成長支援のメカニズムは、教育理念・カリキュラム・単位認定条件の3つの層で構成されていると見なすことができます。
この3層構造が互いに整合性を確保した形で提供し続けられるようになることが重要です。そのための、カリキュラムの点検・改善には、出口と入口のギャップ、自身が担当する科目のスタートとゴール、その次に引く継ぐ科目は何かという発想を持つことが必要で、それが本来のCP(カリキュラムポリシー)策定作業です。
eラーニングの質保証のためのID技法を整理した「レイヤーモデル」では、「いらつきのなさ・うそのなさ・わかりやすさ・学びやすさ・学びたさ」という5つのレベルにわけ、それぞれの課題を解決するためのID技法を提供しています。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成