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学びのユニバーサルデザイン(UDL)で幅広い教育ニーズに対応できる講義を(チャプター2)
講師:川俣 智路(北海道教育大学教職大学院)
実施日:2019.01.24 全62分 視聴数:2213回
講義の概要
学びのユニバーサルデザイン(UDL)は、アメリカの非営利の教育研究開発団体であるCASTが提唱した、多様な学習者に対応できる学習環境を構築することで、自ら調整して学んでいける学習者を育てるための理論的枠組みです。アメリカでは様々な地域、年齢で活用されており、多様な教育ニーズを持つ学生に対応できることから、近年は国内の大学でも文系理系を問わずその取り組みが増えつつあります。UDLを実践するために必要な発想の転換、講義に潜む学びのバリアの発見、オプションと呼ばれる代替手段の準備の方法、大学の講義における実践例などの情報を提供します。
チャプター2:学びのユニバーサルデザイン
チャプター2では、学びのユニバーサルデザイン(UDL)について、その背景や考え方を紹介しています。
UDL(Universal Design for Learning)は、ハンディキャップを持つ学習者へテクノロジーを提供するアメリカの団体・CASTにより提唱された、すべての子どもを主体的に学ぶことができる学習者に育てるためのフレームワークです。学びにくさは、障害者に問題があるのではなく学習環境に問題があるという考えのもと、学習目的を阻むカリキュラムの障害を探し出し、ガイドラインに基づいた支援の選択肢(オプション)を用意し、学習者が主体的に調整して学べるようにしていきます。どの専門分野や講義形式にも対応でき、障害の有無に関係なく多様なニーズに適用できる一方で、事前に多くの準備が必要であり、評価への工夫も求められます。
カテゴリ: 高等教育リテラシー形成