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発達障害学生の学びとキャリア 「入口」「真ん中」「出口」の支援(チャプター2)

講師:田澤 実(法政大学)
実施日:2018.11.29 全80分 視聴数:1579回

講義の概要

障害者差別解消法の施行に伴い、障害を有する学生への合理的配慮の提供が義務化されました。本セミナーでは、発達障害学生の支援について、入学してくる段階=「入口」、大学生活を送る段階=「真ん中」、卒業後の進路選択をする段階=「出口」と位置づけ、それぞれの段階における現状や背景を概観し、その支援の流れを扱います。また、大学を離れた後の就労支援として、地域若者サポートステーションなど若者支援の例も扱います。全体を通じて、就労以前の課題を整理しつつ、就労に到達するまでの体験を丁寧に継続する支援のあり方、および、その伴走者のあり方について考えていきます。

チャプター2:障害者差別解消法について

チャプター2では、2016年に施行された「障害者差別解消法」が求める「合理的配慮」について取り上げ、情報公開の問題を検討しています。
2016年4月1日に障害者差別解消法が施行され、内閣府から「障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針」が示されました。障害学生に対する大学側の支援は、サービスの受け手である学生側からの申し出(意思表明)から始まりますが、この基本方針の中では、意思表明がない場合でも大学側が合理的配慮を行うことが求められています。
その一つが、情報公開です。障害学生の受け入れ態勢や方針などの情報をホームページ等に明示することが重要とされていますが、実際に国公立大学のホームページを対象に調査したところ、身体障害者向けの配慮例はあっても発達障害者向けの情報が少ない、または情報を探すのが難しいという結果になりました。

カテゴリ: 学生支援力形成