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大学組織を理解する(チャプター2)
講師:中島 英博(立命館大学)
実施日:2022.09.10 全63分 視聴数:542回
講義の概要
学内に意図したほど成果が上がらない部署があった場合、その部署を改組したりメンバーを入れ替えたりすれば、成果が上がるようになるでしょうか?こう問うと、否定する答えが聞かれますが、現実には多くの大学でそうした改組が行われています。大学組織を複数の視点から理解し、どのようにすれば成果が上がる組織をつくれるのかを考えます。
チャプター2:視点1 構造アプローチの⻑所と限界(1)
チャプター2では、「構造」アプローチの長所と限界を探るため、「機械的組織」と「有機的組織」に分けて検討を行っています。
組織は、常に分断と統合のバランスの問題を抱えています。機械的組織では、組織の上層部が物事を決め、ルールと手順を定めます。機械的組織では、上層から下層に対しては指導、下層から上層に対しては報告という方法で統合していきます。有機的な組織では最も知識のある部門が物事を決めます。専門性で分断されている大学組織は、有機的組織に近い組織ですが、統合という面では、組織の上層部が物事を決めるなど、組織の特徴と組織の統合の方法が合っていません。有機的組織における統合では、水平間調整の促進が重要ですが、もう一つ注目してほしいのが、共有されたメンタルモデルによる統合です。
カテゴリ: マネジメント力形成