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エンロールメント・マネジメントをどのように捉え、どのように進めるか(チャプター2)
講師:嶌田 敏行(茨城大学)
実施日:2019.09.06 全37分 視聴数:1725回
講義の概要
エンロールメント・マネジメントとは、学生の入学前から卒業後までの一連の学びの実態を把握し、支援へと結びつける米国の大学で生まれた学生マネジメント手法の一つです。本セミナーでは、米国のエンロールメント・マネジメントモデルを概説し、日本の大学において、入口から出口までをどのように追っていけばよいかなどについて事例データを見つめながら、参加者とともに学んで行きます。
チャプター2:EMは学生支援にあらず
チャプター2では、アメリカの大学でのエンロールメント・マネジメントの考え方を紹介、日本での可能性について検討しています。
アメリカでは、大学運営の継続には学生納付金の着実な確保が必須です。アメリカの大学の授業料は単位従量制。学生がどれだけ受講したか、つまり単位数の売上げが大学経営に直結します。翌年度に学生が何人残り(継続在学率)、新しく何人入学させないと経営に支障が出るかを考えるにあたり、エンロールメント・レポートが非常に重要となってきます。本来EMは、学生支援の話ではなく、お金(財務)の話なのです。
アメリカの大学と異なり、大学運営費交付金のある日本の国立大学経営はそれほど切羽詰まってはいません。したがって、日本の大学では何を目的にEMを進めればいいのかが難しいところです。
カテゴリ: マネジメント力形成