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国立大学のガバナンスとリーダーシップ(チャプター1)
講師:吉武博通(筑波大学)
実施日:2016.01.10 全79分 視聴数:8108回
講義の概要
社会環境が大きく変化するなか,大学には教育・研究・国際貢献の各分野で社会的ニーズへの感応性がますます必要とされるようになっています。とりわけ国立大学法人には,「国立大学経営力戦略」(平成27年6月)が提示されるなど,第3期中期目標期間において経営・教学の両面で各大学の強みを発揮することが強く要請されています。法人化から12年を経た国立大学には,今後いかなるガバナンスとリーダーシップが必要とされるのでしょうか。本セミナーでは,筑波大学大学院ビジネス科学研究科教授(前筑波大学大学研究センター長)の吉武博通先生を講師にお迎えし,国立大学の戦略的経営に必要なガバナンスやリーダーシップのあり方についてご講演いただきました。
チャプター1:大学を取り巻く課題
チャプター1 では、大学を取り巻く状況とその課題について、経済の視点から分析しています。
世界では今、急速にグローバル化が進展し、技術革新も加速しています。ITの急速な発達はビジネスや働き方を大きく変えることでしょう。ITを大学のマネジメントや教育にどう生かすか、ITによって変化する働く環境に対し教育はどうあるべきか。これらは、グローバル化以上にはるかにリアルな問題かもしれません。
こうした中、日本の経済は停滞しています。危機的な財政状況、家計の悪化、18歳人口の減少といった問題に直面する今、大学が生き残るためには、したたかな戦略とその実行の徹底・継続が鍵となります。
本来大学がめざす「知識の創造・よりよき生き方の追求・よき市民社会の形成」の実現のため、大学の経営力の強化、ひと・もの・資金を調達し効率的に活用するマネジメント力が問われています。
カテゴリ: マネジメント力形成